八重が生まれた「時代」。新島八重が過ごした幕末〜明治の面影を今に伝える、様々な名跡が福島には残っています。

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針道のあばれ山車(二本松)

心と心のぶつかり合い 活気渦巻くけんか祭り

針道のあばれ山車

祭り当日は数千人の熱気に包まれ、全体が太鼓と掛け声に包まれます。

毎年10月に行われる「針道のあばれ山車」。400年以上の伝統をもつ諏訪(すわ)神社の祭礼行事です。大型人形を載せた7台の山車が、車体を軋ませながらぶつかり合います。勇ましい掛け声と豪快な太鼓の音が若連を活気立たせ、共鳴するように観客らの歓声も沸きあがります。その勇ましさから、「針道けんか祭り」と呼ばれるほどです。
伝承によると、諏訪神社では平安時代から祭事が行われ、初めのうちは山車をぶつけ合う事は無かったようです。ある時、激しい雨からそれぞれの集会所に戻ろうと山車を押し急ぎ、山車同士でぶつかる様が「あばれ山車」と呼ばれる始まりであったといわれています。

針道のあばれ山車

観客の目の前で、激しい気持ちのぶつかり合いが繰り広げられます。

今でこそ華やかに行われている行事ですが、戦国時代、伊達政宗の小手森(おてのもり)城攻略による諏訪神社の荒廃、雷での焼失、幕末の祭礼自粛など、幾度も消失の危機にありました。しかし、時代の紆余曲折を経ながらも人々の力によって伝統は今に受け継がれ、新しい文化も取り入れてきました。
この精神は、会津古来の武士道を貫きながら最新の洋式砲術を学び、戊辰戦争敗戦後は今までの時代を受け継ぎつつも、キリスト教や女性の権利を訴えた八重にも通じるものがありますね。

針道のあばれ山車

お問い合わせ:二本松観光協会

TEL:0243-55-5122

福島県観光交流局観光交流課
TEL.024-521-7398/FAX.024-521-7888