八重が生まれた「時代」。新島八重が過ごした幕末〜明治の面影を今に伝える、様々な名跡が福島には残っています。

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文殊大祭(会津美里町)

絵馬に込める願い 「お文殊様」に頼めばきっと・・・

文殊大祭の景色1

途切れることなく続く列。それぞれの願い事を胸に。

会津美里町にある護国山清龍寺文殊堂は暦応2(1339)年、円済法師がこの地に立ち、独鈷等(仏具の一種)を投げたところ光を放ったので、土を盛って堂を建てたことから始まったといわれています。もとは伊佐須美神社境内でしたが、社地から分離し伊佐須美神社奥の院別当をつかさどっていました。

ことわざ「三人寄れば文殊の智恵」のもとになった知恵をつかさどる文殊菩薩を奉っています。この文殊菩薩はお文殊様と呼ばれ、会津はもとより県内外の人々に親しまれてきました。和紙の天橋立、墨の亀岡とともに「筆の文殊」として称され、日本三大文殊といわれています。受験を控えた中学生や高校生の受験生が訪れ、絵馬に希望の学校名を書き奉納します。

文殊大祭の景色2

来年2月25日も大賑いを見せることでしょう。

受験の神様としてのお文殊様は八重には馴染みがなさそうですが、お堂の歴史や昔から知恵の神様として知られていた経緯をみると、向上心の強かった八重や日新館で成績優秀者だった兄・覚馬も参拝に訪れたことがあるのではないでしょうか。

毎年、文殊大祭当日の2月25日は境内の周りがたくさんの人たちで埋め尽くされ、数多くの出店も列を連ねます。そこでぜひ食べていただきたいのが「玉こんにゃく」。これはしっかりした歯ごたえを「受験生の確かな手ごたえ」、つまり合格祈願とかけてあるのです。それだけではなく、玉こんにゃくの丸い形は、円は縁を呼ぶという事で、商売繁盛と、良縁祈願も兼ねているといわれています。これでもかという程にご利益の詰まった食べ物。足を運んだ際はぜひご賞味ください。

清龍寺

福島県大沼郡会津美里町文珠西甲3611

お問い合わせ:会津美里町観光協会

TEL:0242-56-4882

福島県観光交流局観光交流課
TEL.024-521-7398/FAX.024-521-7888