HOME » ふくしまと八重 八重が生まれた「時代」 » 十日市
400年以上前から続く、会津で最も大きな初市。至徳元(1384)年、会津領主・葦名直盛が黒川城(鶴ヶ城の前身)を築き、1月10日に市祭を開いたという説や会津若松の基礎を整え、商工業の発展を奨励した領主・蒲生氏郷が始めたという説があります。
現在も毎年1月10日に開催されていて、出店数は400店以上。店頭には、起上り小法師や色鮮やかな風車、市飴などの縁起物をはじめ、会津漆器や日用雑貨、たべものなどさまざまな商品が並びます。転んでもすぐに起き上がる起上り小法師は、縁起物として、家族の数より1個多く買い求め、神棚に供えます。これには「家族や財産が増えますように」「厄を背負ってくれますように」という願いが込められています。素朴な味の市飴には、無病息災と家内安全を願います。
会場の神明通り・大町通りなどは、朝から晩まで多くの家族づれなどでにぎわい、会津の新年には欠かせない風物詩として親しまれています。