八重が学んだ「精神」。新島八重の人生・哲学を育んだ、福島の地。その精神を今に伝える名跡・文物・歴史を紹介します。

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会津三縁起(会津)

八重の生活にもなじみのあった、新年を祝う会津の伝統民芸

会津三縁起

新年に欠かせない縁起物として、会津の人々に親しまれています。

会津の伝統民芸品である「起上り小法師」「風車」「初音(はつね)」の3つは、『会津三縁起』として親しまれています。会津三縁起とは、古来より新しい年の家内安全・無病息災・一家繁栄を祈り、一年間神棚に飾る縁起物のことです。400年ほど前、当時の会津藩主・蒲生氏郷が、役についていない藩士に作らせて、正月に売り出したのが始まりだと伝えられています。

愛らしい顔をした「起上り小法師」は、底に重りがついているので、倒れてもすぐに起き上がります。このことから、七転八起の縁起物として会津の人々に愛されてきました。「初市」の縁起物として、家族の人数より一つ多く買い求めて、神棚に飾り新年を祝います。これには、家族や財産が増えるように、また厄を背負ってくれるようにとの願いが込められています。

クルクル回り「いつも元気に働けますように」との願いが込められた「風車」は、商売繁盛を表す縁起物。昔は正月になると、商家が競うようにして大きな風車を掲げ、新年を祝ったといいます。

ウグイスの鳴き声に良く似た「初音」の音色は、春を告げると共に、自らの幸福を招く縁起物です。元旦の朝に購入して、三が日神棚に飾られた後、子どもたちがおもちゃにして遊びました。指のふさぎ方ひとつで「ホー」という低音や「ケキョ」という高音が楽しめます。

「起上り小法師」の何度でも起き上がる強さ、「風車」の色鮮やかに舞う姿、「初音」の自分の幸せを自らその手でつかみとるという姿勢は、京都へ行ってからも会津の魂を持ち続けた、八重の生き方に大きく影響していたかもしれません。

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